2025. 4.13 礼拝メッセージ:金子辰己雄師
- treeoflifechristch
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【タイトル】
霊的戦い(2)「主を覚えて、主をほめたたえよ。」
【聖書個所】
詩篇103:1~5:「わがたましいよ。【主】をほめたたえよ。私のうちにあるすべてのものよ。聖なる御名をほめたたえよ。わがたましいよ。【主】をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。主は、あなたのすべての咎を赦し、あなたのすべての病をいやし、あなたのいのちを穴から贖い、あなたに、恵みとあわれみとの冠をかぶらせ、あなたの一生を良いもので満たされる。あなたの若さは、鷲のように、新しくなる。」
【導入】
前回の、「霊的戦い」(1)の2月16日に語ったように、私たちはイエス様を信じてクリスチャンになった瞬間に、私たちはイエス様の血潮の代価によってサタンの支配下から贖い出された。それ以来、サタンは私たちを再びイエス様の手から放そうと、さまざまな試みをもって働いている。だから私たちは、私たちの好き嫌いに拘わらず、サタンとの霊的戦いの中に投げ込まれているのである。どうだろう、2月16日以来、そのような戦いの時があっただろうか? 今日もその霊的戦いについてのメッセージ、聖書には、私たちのサタンとの霊の戦いにおける勝利の秘訣が書かれているが、今日の箇所もその一つ。聖書個所は詩篇103篇1節~5節。この箇所から、霊的戦いにおける勝利の鍵について学んで行こう。
【序論】
霊的戦いにおける勝利の秘訣。何が勝利の秘訣か?―結論を言う。二つある。①主を覚えること。②主をほめたたえること。
【本論】
(1)「主を覚えること」とは、どんなことか?
V2:「わがたましいよ。【主】をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。」の後半、「主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。」とは何か?それは「主の良くしてくださったこと」に焦点を当て、そこから目を離してはならないということ。「何一つ忘れるな。」とはそのことです。
サタンは私たちを神信仰から離そうと、「神に」ではなく、「私たちに」目を向けさせる。私たちに焦点を当てさせるのです。それも、私たちの過去の出来事、その多くは後悔の出来事で、「何であの時、あんなことを言ってしまったのか?」、「何であの時、あんなことをしてしまったのだろう?」と、その後悔から「もしあの時、あーだったら」、「もしあの時、こうだったら」と、「もし…」の思いを与えて、私たちを落ち込ませるのである。「もし…」というのは、過去のことに関しては、サタンが使う、私たちに敗北感を与える常套手段の言葉、そういう思考回路を私たちに与える誘い水の常套文句です。また、現在また未来に関して「もし…」というのも、同じように、サタンが私たちに不安や恐れを与えるための思考回路を作らせる誘い水の常套文句です。だから、そういう思いが起こったら、その時はすぐにその思考回路を切ろう。勿論、私たちは過去の出来事から、将来同じ失敗を繰り返さないために、その原因を突き止めることは重要。また将来のことに関して、「もし…」と、不測の事態のために準備することも大切。しかし、過去の出来事は、どんなに私たちが後悔しても、その原因、理由が分かっても、その起きた過去の出来事自体を変えることは出来ない。また、将来起こることに関しても、そうである。
※出来ることは、同じように過去の出来事だけれども、私たちの失敗ではなく、「主の良くしてくださったこと」に焦点を当て、そこから目を離さないということです。それが、「主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。」ということ。
イエス様もその常套手段による試みを公生涯を始める時に受けられた。40日間の断食を行なった後、「(もし)あなたが神の子なら、この石がパンになるように、命じなさい。」(マタイ4:3)、「(もし)あなたが神の子なら、下に身を投げてみなさい。『神は御使いたちに命じて、その手にあなたをささえさせ、あなたの足が石に打ち当たることのないようにされる。』と書いてありますから。」(マタイ4:6)、「もしひれ伏して私を拝むなら、これを全部あなたに差し上げましょう。」(マタイ4:9)と、サタンの試みに遭われた。しかし、イエス様は、サタンの語り掛ける「もし…」には反応せず、ただ真理であるみことばだけを語り、サタンの試み、誘惑を退けた。これが重要である。
人は、「もしも・・・ならば」と、頭の思考回路の中に「もしも・・・」を入れて、過去を振り返って後悔し、未来を考えて不安と恐れに支配される。しかし、イエス様には、神には「もしも・・・」は無いのである。イエス様にあるのは、神にあるのは、「『はい』は『はい』、『いいえ』は『いいえ』」、アーメンしかないのである。なのでイエス様は、サタンの「もし・・・」には一切反応せず、みことばだけを語ったのである。
※私たちもそのように、サタンから来る思い「もし・・・していたら」、「もし・・・だとしたら」という思いが思考回路に入って来たら、その回路のスウィッチを直ぐに切ろう。そして、主を覚えよう。
※また、「主の良くしてくださったこと」とは何?―それはV3~V5に書かれていること。
V3~V5:「主は、あなたのすべての咎を赦し、あなたのすべての病をいやし、あなたのいのちを穴から贖い、あなたに、恵みとあわれみとの冠をかぶらせ、あなたの一生を良いもので満たされる。あなたの若さは、鷲のように、新しくなる。」
これらは現在形で書かれているが、「イエス・キリストは、きのうもきょうも、いつまでも、同じです。」(ヘブル13:8)なので、過去にもそれがあったし、今もそれがあり、そして、これからもそれがあるのである。そのような主を覚え、そのような主に焦点を当てなさいというのである。
※これは、私たちの罪のために十字架にかかって下さったイエス様を覚えること。それが、十字架の福音です。十字架の福音とは何か?―
ローマ6:6~7:「私たちの古い人がキリストとともに十字架につけられたのは、罪のからだが滅びて、私たちがもはやこれからは罪の奴隷でなくなるためであることを、私たちは知っています。6:7死んでしまった者は、罪から解放されているのです。」
詩篇103:12:「東が西から遠く離れているように、私たちのそむきの罪を私たちから遠く離される。」
イザヤ38:17c:「あなたは私のすべての罪を、あなたのうしろに投げやられました。」
罪だけではなく、死さえも十字架によって葬り去られたことを、チベットに宣教に行って、チベットの地で、ヤクの皮で縛られて、まさに殉教しようとする時、カルタル・シングは、それを見に来た人々に向かって、「あなたがたは私の死を見ようと来たのか?よく見なさい。死ぬのは私ではなく、死自身がここで死ぬのをあなたがたは見るのだ。」と叫んだ。
だから、サタンがそれをどんなに思い起こさせようとしても、もうそれらの罪は私たちの前から消し去られていて、私たちは一切責められることはないのです。何故なら、イエス様の架けられた十字架により、私たちの過去、現在、未来のすべての罪は葬り去られているからである。サタンがそれらをどんなに思い起こさせようとしても、それらは私たちの前から消し去られていて、それらのことに関して一切責められることはないからです。
※これが十字架の福音です。この十字架の福音に焦点を当て、この「主の良くしてくださった」すべてのことを覚えていなければならないのです。
しかし、次に覚えなければならないことは、主がなして下さった罪の赦し、病の癒し等のすべての良いことを覚えるだけでなく、それらを為して下さった主御自身に目を留めなければならないということです。でなければ、それらのことが神に代わって私たちの神になるからです。健康や若さ、この世で受ける私たちの祝福だけに目を留めていると、それらが私たちの貪りとなり、偶像になってしまうからです。神中心ではなく、貪る自己中心になってしまう。なので、私たちはそれらを為して下さる神御自身に焦点を当てなければならない。それが次の、「主をほめたたえる」ということである。
(2)主をほめたたえること。
「ほめたたえる」ということは、「あがめること」、「さんびすること」です。英語では、ここではBlessという言葉が用いられているが、他にも、Magnify、Praise、Adoreという言葉が使われている。その中の、Magnifyという言葉は、「たたえる」と言う意味の他に、「拡大する」と言う意味もある。
※そう!正に「主をほめたたえる」ということは、主に焦点を当てて、「拡大する」ことなのである。
私たちの神信仰というのは、「神をほめたたえる」という神信仰の眼鏡、神信仰の拡大鏡をもって、「神を見る」ことなのです。私たちがこの世で生きて行く時、いろいろな問題が起こる。すべての問題はサタンが起こすわけではないが、しかし、サタンはそれらの問題を通して、私たちを神から離そうとする。「神は、おまえがどんなに熱心に祈っても、お前の祈りなど聞いてくれない。」、「神がこの問題が起こったのを許されたのは、神には何か理由があるからだ、目的があるからだ」、「こればっかりは、祈っても実現しない。」と、問題を神よりも大きく見せて、私たちに敗北感、失望感を与えようとするのである。
※しかし、私たちはいつも神をほめたたえていなければならない。神を大きく見なければならない。神をいつもほめたたえていれば、私たちはいつもサタンに勝利するのである。
【結論】
ヤコブ4:7:「ですから、神に従いなさい。そして、悪魔に立ち向かいなさい。そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げ去ります。」とは、そのこと。今日も神を覚えて、神をほめたたえよう。
―祈り―
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