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2025. 2.23 礼拝メッセージ:金子辰己雄師

【聖書個所】

黙示録13:1~10


【タイトル】

黙示録(26)「第7のラッパのさばき③―最後まで耐え忍ぶ者は救われます。―」


【聖書個所】

黙示録13:1~10:「また私は見た。海から一匹の獣が上って来た。これには十本の角と七つの頭とがあった。その角には十の冠があり、その頭には神をけがす名があった。私の見たその獣は、ひょうに似ており、足は熊の足のようで、口は獅子の口のようであった。竜はこの獣に、自分の力と位と大きな権威とを与えた。その頭のうちの一つは打ち殺されたかと思われたが、その致命的な傷も直ってしまった。そこで、全地は驚いて、その獣に従い、そして、竜を拝んだ。獣に権威を与えたのが竜だからである。また彼らは獣をも拝んで、「だれがこの獣に比べられよう。だれがこれと戦うことができよう」と言った。この獣は、傲慢なことを言い、けがしごとを言う口を与えられ、四十二か月間活動する権威を与えられた。そこで、彼はその口を開いて、神に対するけがしごとを言い始めた。すなわち、神の御名と、その幕屋、すなわち、天に住む者たちをののしった。彼はまた聖徒たちに戦いをいどんで打ち勝つことが許され、また、あらゆる部族、民族、国語、国民を支配する権威を与えられた。地に住む者で、ほふられた小羊のいのちの書に、世の初めからその名の書きしるされていない者はみな、彼を拝むようになる。耳のある者は聞きなさい。とりこになるべき者は、とりこにされて行く。剣で殺す者は、自分も剣で殺されなければならない。ここに聖徒の忍耐と信仰がある。


【導入】

 この13章で記されているヨハネの見た幻は、第7のラッパが天で鳴った後、地上に第3の災い、即ち、16章に記されている、地の悪しき者たちを裁くための神の激しい怒りが詰まった7つの鉢が地上にぶち撒かれる迄の間に、ヨハネが地に見た幻である。どんな幻を見たか、今日も一緒に見て行こう。


【本論】

V1:「また私は見た。海から一匹の獣が上って来た。これには十本の角と七つの頭とがあった。その角には十の冠があり、その頭には神をけがす名があった。


 「海」とは、前にも言ったが、この世、或いはこの世の国を表わす。ちょうどイスラエルの民のエジプト脱出の出来事が小羊イエスの血による彼らの罪の贖いを示し、モーセの手にある神の杖の力によって海が分かれ、その海を渡って来たことが私たちの救いと水の洗礼を示していたように、私たちは皆、神の杖である神の力により救われ、この世の支配、力に打ち勝ってクリスチャンになった。パウロはその、海を越えて来た私たちの救い、洗礼について、次のように記している。


Ⅰコリント10:1~4:「そこで、兄弟たち。私はあなたがたにぜひ次のことを知ってもらいたいのです。私たちの父祖たちはみな、雲の下におり、みな海を通って行きました。そしてみな、雲と海とで、モーセにつくバプテスマを受け、みな同じ御霊の食べ物を食べ、みな同じ御霊の飲み物を飲みました。というのは、彼らについて来た御霊の岩から飲んだからです。その岩とはキリストです。


 その「海」から上がって来た「十本の角と七つの頭」を持つ一匹の獣とは?―それは、黙示録12:3で、同じように7つの頭と10本の角を持つ「大きな赤い竜」が出て来て、それはサタンであると言ったが、それと同じように、この獣はサタンの仲間である反キリストである。


黙示録12:3:「また、別のしるしが天に現れた。見よ。大きな赤い竜である。七つの頭と十本の角とを持ち、その頭には七つの冠をかぶっていた。


 反キリストは、キリストが神であるように、反キリストもサタンのようである。そして、この「十本の角と七つの頭」を持つ反キリストは、私たちが学んで来たダニエル書2章で、ダニエルが解き明かした、ローマ帝国の後の終末時代に現れる「一部が粘土、一部が鉄」の、ネブカデネザル王が見た大きな像の足に当たる国の王のことである。足の指が10本あるように、やがて終末時代の終末の時になると、当時の世界、今日の中東を含んだヨーロッパに10カ国の連合国家が起こるが、しかし、そして粘土と鉄とは交じり合わないように、結局は団結出来ずにバラバラになる。その時のそのリーダーになる人物で、歴史的にはBC2世紀にエルサレムの神殿を汚したシリアのアンティオコス・エピファーネス王であり、終末預言的には、これから出現する反キリストのことである。


ダニエル2:41~43:「あなたがご覧になった足と足の指は、その一部が陶器師の粘土、一部が鉄でしたが、それは分裂した国のことです。その国には鉄の強さがあるでしょうが、あなたがご覧になったように、その鉄はどろどろの粘土と混じり合っているのです。その足の指が一部は鉄、一部は粘土であったように、その国は一部は強く、一部はもろいでしょう。鉄とどろどろの粘土が混じり合っているのをあなたがご覧になったように、それらは人間の種によって、互いに混じり合うでしょう。しかし鉄が粘土と混じり合わないように、それらが互いに団結することはありません。


 そして、反キリストはやがて3年半の統治の後に、その後に現れる再臨の主キリストの支配によって裁かれる。そのことがV44~V45で、人手によらずに切り出された一つの石による裁きの預言として書かれている。


V44~V45:「この王たちの時代に、天の神は一つの国を起こされます。その国は永遠に滅ぼされることがなく、その国は他の民に渡されず、かえってこれらの国々をことごとく打ち砕いて、絶滅してしまいます。しかし、この国は永遠に立ち続けます。あなたがご覧になったとおり、一つの石が人手によらずに山から切り出され、その石が鉄と青銅と粘土と銀と金を打ち砕いたのは、大いなる神が、これから後に起こることを王に知らされたのです。その夢は正夢で、その解き明かしも確かです。


※この石はキリストであり、この石はやがて大きな山となって永遠に立ち、全土に満ちるのである。そして、そのキリストにつながっている私たちもこの石であり、私たちもやがて大きな山となって永遠に立ち、全土に満ちるのである。キリストの支配が完成するように、私たちもそうなるのです。ハレルヤ!


 聖書に戻るが、この反キリストの姿は、今日の聖書個所のV2によると、豹のようでもあり、熊のようでもあり、また獅子のようでもあるとされている。


V2a:「私の見たその獣は、ひょうに似ており、足は熊の足のようで、口は獅子の口のようであった。


 この姿もまた、ダニエルが終末の時に現れる獣として見た4頭の獣の姿と同じです。その箇所を開くと長いので今日は省くが、やはり最後にはその獣も、つまり反キリストも再臨の主によって滅ぼされることが記されている。後で読んでみて下さい。ダニエル7章全体です。さて、黙示録に戻る。


V3~V8:「その頭のうちの一つは打ち殺されたかと思われたが、その致命的な傷も直ってしまった。そこで、全地は驚いて、その獣に従い、そして、竜を拝んだ。獣に権威を与えたのが竜だからである。また彼らは獣をも拝んで、『だれがこの獣に比べられよう。だれがこれと戦うことができよう。』と言った。この獣は、傲慢なことを言い、けがしごとを言う口を与えられ、四十二か月間活動する権威を与えられた。そこで、彼はその口を開いて、神に対するけがしごとを言い始めた。すなわち、神の御名と、その幕屋、すなわち、天に住む者たちをののしった。彼はまた聖徒たちに戦いをいどんで打ち勝つことが許され、また、あらゆる部族、民族、国語、国民を支配する権威を与えられた。地に住む者で、ほふられた小羊のいのちの書に、世の初めからその名の書きしるされていない者はみな、彼を拝むようになる。


 反キリストには7つの頭があり、「その頭のうちの一つは打ち殺されたかと思われたが、その致命的な傷も直ってしまった。」と言う。これは反キリストによる、キリストが死んで墓に葬られ、墓からよみがえられたことを真似たこと。そして、恰も自分がキリストであり、神であるかのように、人々を惑わし、本当の神であるキリストをキリストとして崇めている私たちを罵(ののし)り、そして本当の神に対するけがしことを言い始めるという。それだけでなく、「彼はまた聖徒たちに(私たちに)戦いをいどんで打ち勝つことが許され、また、あらゆる部族、民族、国語、国民を支配する権威を与えられた。地に住む者で、ほふられた小羊のいのちの書に、世の初めからその名の書きしるされていない者はみな、彼を拝むようになる。」と言う。


※それはどうしてか?特に、「地に住む者で、ほふられた小羊のいのちの書に、世の初めからその名の書きしるされていない者はみな、彼を拝むようになる。」ということと関連して、今日の結論になるが、大切なことを語る。パウロはそのことをⅡテサロニケの中で書いている。


Ⅱテサロニケ2:9~12:「不法の人の到来は、サタンの働きによるのであって、あらゆる偽りの力、しるし、不思議がそれに伴い、また、滅びる人たちに対するあらゆる悪の欺きが行われます。なぜなら、彼らは救われるために真理への愛を受け入れなかったからです。それゆえ神は、彼らが偽りを信じるように、惑わす力を送り込まれます。それは、真理を信じないで、悪を喜んでいたすべての者が、さばかれるためです。


 結局、サタンによる試みや反キリストによる不思議なこと、この世のさまざまな欲が引き起こされるような誘惑や惑わしに引きずられて、一方で救いに至るための真理が示され、愛が現わされているにも拘わらず、それを受け入れようとしない人々は、結局は、最後は滅びるということになるのです。「世の初めからその名の書きしるされていない者」というのは、初めから救われない人は決まっているということでなく、結局、信じない者はそうなることが初めから決まっているということである。だから、


V9~V10:「耳のある者は聞きなさい。とりこになるべき者は、とりこにされて行く。剣で殺す者は、自分も剣で殺されなければならない。ここに聖徒の忍耐と信仰がある。


【結論】

 仮令、不法がはびこっても、それに倣ってはならない。悪が行なわれているからと言うって、悪で報いてはならない。私たちは最後までクリスチャンとして神に従って行行かなければならない。剣に対して剣を持って応えてはならない。最後まで、キリストに従って行くのです。先ほどのパウロの言葉の後を見てみよう。


Ⅱテサロニケ2:13~15:「しかし、あなたがたのことについては、私たちはいつでも神に感謝しなければなりません。主に愛されている兄弟たち。神は、御霊による聖めと、真理による信仰によって、あなたがたを、初めから救いにお選びになったからです。ですから神は、私たちの福音によってあなたがたを召し、私たちの主イエス・キリストの栄光を得させてくださったのです。そこで、兄弟たち。堅く立って、私たちのことば、または手紙によって教えられた言い伝えを守りなさい。


 その「言い伝え」とは、イエス様が弟子たちに、終わりの時代が来ることに関して語られた主の言葉です。それをもって今日の結論とする。


マタイ24:12~13:「不法がはびこるので、多くの人たちの愛は冷たくなります。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われます。


―祈り―

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