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2025. 1. 5 礼拝メッセージ:金子辰己雄師

【タイトル】

「起きよ。光を放て。あなたの光が来て輝いているからだ。」

【聖書個所】

イザヤ60:1~3:「起きよ。光を放て。あなたの光が来て、【主】の栄光があなたの上に輝いているからだ。見よ。やみが地をおおい、暗やみが諸国の民をおおっている。しかし、あなたの上には【主】が輝き、その栄光があなたの上に現れる。国々はあなたの光のうちに歩み、王たちはあなたの輝きに照らされて歩む。」

【前置】

 新年の最初のメッセージとして、例年のように、今年の年間聖句の箇所からメッセージを語る。今年の年間聖句はイザヤ60:1。Ⅴ2とⅤ3を加えてメッセージを取り次ぐ。

イザヤ60:1:「起きよ。光を放て。あなたの光が来て、【主】の栄光があなたの上に輝いているからだ。」

【導入】

 この聖句箇所は、イスラエルの民、またイスラエルの民が住むエルサレム、それを終末預言的にはシオンと呼ぶが、そのシオンに対する贖いの完成を告げる終末預言です。シオンという言葉は聖書にたびたび出て来る。特に旧約聖書に多く出て来るが、その言葉には2つの意味がある。一つは、場所としてのエルサレムを指す場合、もう一つは、そこに住むイスラエルの民を指す場合の2つです。

 場所としてのシオンを指す箇所としては、例えば、イザヤ60:14:「あなたを苦しめた者たちの子らは、身をかがめてあなたのところに来、あなたを侮った者どもはみな、あなたの足もとにひれ伏し、あなたを、【主】の町、イスラエルの聖なる方のシオン、と呼ぶ。」。人としてのシオンを指す箇所としては、イザヤ59:20:「『しかし、シオンには贖い主として来る。ヤコブの中のそむきの罪を悔い改める者のところに来る。』──【主】の御告げ──」

 今日の個所はその両方の意味を含んだ個所。この箇所から、今日は新年を迎えた神の民としての私たちに対し、文字通りの終末預言という意味だけでなく、きのうも今日も、いつまでも変わることがない神の言葉として、新しい年を迎えた私たちに対する今日的メッセージとして、神が何と語っているかを聞きたい。神は私たちに何と語っているか?!

【本論】

V1:「起きよ。光を放て。あなたの光が来て、【主】の栄光があなたの上に輝いているからだ。」

 神は私たちに、「起きよ。光を放て。あなたの光が来て、【主】の栄光があなたの上に輝いているからだ。」と言う。これは一体何を言っているか?―英語の詳訳聖書とその私訳をみる。

“Arise [from the depression and prostration in which circumstances have kept you-rise to a new life]! Shine (be radiant with the glory of the Lord), for your light has come, and the glory of the Lord has risen upon you!”

「[あなたを閉じ込めていた鬱と、あなたを打ち負かしていた状況]から、[新しいいのち]へと立ち上がれ!輝け(主の栄光を照らし出せ)、あなたの光が来て、主の栄光があなたの上に輝いているからだ。」

 この聖書個所から預言させてもらうなら、私は皆さんに、今日こう預言することが出来る。―「去年までは、皆さんは意気消沈し、うつになったり、この世の力に、敵である悪魔サタンの力に打ち負かされていたかもしれない。しかし、今年は違う!今年からは違う!だから、起き上がり!立ち上がれ!何故なら、私たちの光である主の栄光が私たちの所に来て、私たちの上に輝いているからです!」―と。

 「あなたの光」とは、私たちの持っている生まれながらのものではない。「主の栄光があなたの上に輝いているからだ。」とあるように、主が来て、あなたを照らし出す「主の栄光の光」だと言う。新共同訳聖書では、「あなたの光」は、「あなたを照らす光」となっている。

 イザヤがイスラエルの民にこの預言を語った時、イスラエルの民は、また神の都エルサレムは、自らの罪のために暗闇の中に閉じ込められ、正義と公正は退けられて、不義と不正が満ちる民、満ちる都となってしまった。そのことはイザヤ59:1~15aで語られている。なので主は、主御自身が正しい裁きをし、贖いをするために、闇の中に輝く光として、罪を贖う贖い主として来ることを告げられた。それが、59:15b~20のみことばである。

イザヤ59:15b~20:「【主】はこれを見て、公義のないのに心を痛められた。 主は人のいないのを見、とりなす者のいないのに驚かれた。そこで、ご自分の御腕で救いをもたらし、ご自分の義を、ご自分のささえとされた。主は義をよろいのように着、救いのかぶとを頭にかぶり、復讐の衣を身にまとい、ねたみを外套として身をおおわれた。主は彼らのしうちに応じて報い、その仇には憤りを報い、その敵には報復をし、島々にも報復をする。そうして、西のほうでは、【主】の御名が、日の上るほうでは、主の栄光が恐れられる。主は激しい流れのように来られ、その中で【主】の息が吹きまくっている。『しかし、シオンには贖い主として来る。ヤコブの中のそむきの罪を悔い改める者のところに来る。』──【主】の御告げ──」

 それをイザヤ60:2では短く語っている。V2:「見よ。やみが地をおおい、暗やみが諸国の民をおおっている。しかし、あなたの上には【主】が輝き、その栄光があなたの上に現れる。」それだけではなく、V3:「国々はあなたの光のうちに歩み、王たちはあなたの輝きに照らされて歩む。」と言っている。

 不義と不正が満ち、暗闇が人々を覆っているところに主が来られ、その光を私たちに照らし、主の栄光が輝き現されるだけでなく、「国々はあなたの光のうちに歩み、王たちはあなたの輝きに照らされて歩む。」(V3)と言う。

 これは、シオンを神の民として言うならば、終末預言であるゼカリヤ8:23:「万軍の【主】はこう仰せられる。『その日には、外国語を話すあらゆる民のうちの十人が、ひとりのユダヤ人のすそを堅くつかみ、『私たちもあなたがたといっしょに行きたい。神があなたがたとともにおられる、と聞いたからだ。』と言う。』」であり、シオンを都として言うなら、黙示録21:23~25:「都には、これを照らす太陽も月もいらない。というのは、神の栄光が都を照らし、小羊が都のあかりだからである。諸国の民が、都の光によって歩み、地の王たちはその栄光を携えて都に来る。都の門は一日中決して閉じることがない。そこには夜がないからである。」である。

※人にしても都にしても、シオンには神が来られて、神の栄光が輝いているので、人々はそれを見て、私たちの所に、神の都であるエルサレムに上って来るというのである。これが終末に起こることであり、今日起こることである。

【結論】

 今私たちは、ますます闇の深まる終末の中にいる。不義と不正は満ちて来る。「不法が蔓延るので、多くの人たちの愛は冷たくなる。」(マタイ24:12)。そんな時代に生きている。だから、私たちは起きて、私たちの光、主の栄光を輝き出そう!

※何故なら、主がこの暗闇の世界の中に来られて、そして私たちの光となり、輝きとなっておられるからである。

V19~V20:「太陽がもうあなたの昼の光とはならず、月の輝きもあなたを照らさず、【主】があなたの永遠の光となり、あなたの神があなたの光栄となる。60:20あなたの太陽はもう沈まず、あなたの月はかげることがない。【主】があなたの永遠の光となり、あなたの嘆き悲しむ日が終わるからである。」

 今日のみことばに応答して預言しよう、宣言しよう!そのために、主は私たちに聖霊を与えて下さった。神のことばを与えて下さった。

イザヤ59:21:「『これは、彼らと結ぶわたしの契約である。』と【主】は仰せられる。『あなたの上にあるわたしの霊、わたしがあなたの口に置いたわたしのことばは、あなたの口からも、あなたの子孫の口からも、すえのすえの口からも、今よりとこしえに離れない。』と【主】は仰せられる。」

<預言と宣言>

・私たちは、長年私たちを悩ましていたもの、打ちのめしていたもの、意気消沈させていたものから、今、起き上がる!

・私たちは、神が私たちの光、神が私たちのいのちとなってくれているので、私たちはその光を、そのいのちの光を輝かす!その光を解き放つ!

・私たちの教会も、その光を放つ!解き放つ!

・やがて全世界は、全地は主の栄光で満ちることを、輝き満ちることを宣言する!

・・・・・。

―祈り―


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